技術士合格コラムColumn

2017.12.13

  • コラム

技術士筆記試験に向けての勉強方法 スケジュールの作成

 

1.スケジュールを作成する意義

4月の受験申込み時は技術士取得に向けた意欲が高い傾向にあります。しかし,申し込んだ後,しばらくすると,徐々に意欲が低下し,筆記試験に向けた勉強をしなくなってしまうことがあります。この場合、「今年は、どうせ合格できないので受験しなくてもいいや。」と考え、最終的には受験を辞退してしまうこともあります。実際に、受験申込をしているおよそ2割もの人が、何らかの理由で筆記試験を辞退しています。

筆記試験を合格するためには、一定の勉強量が必要です。こうならないようにするためには、自分でスケジュールを立て、日々、勉強を積み上げることが重要になります。

 

なお、私ども技術士の学校では筆記試験対策講座を開催していますが、「建設部門」では合格率49%(女性の合格率72%)(令和元年度〜令和5年度と多くの方が筆記試験を通過しています。そして、講座の受講を検討している方に向けて、オンライン上で無料の体験クラスも開催しています。

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2.スケジュールの目安

ここでは,スケジュールの例を紹介するので,どれくらいのペースで勉強しないといけないかについてイメージを持ってもらえればと思います。ただ,人によって,どれぐらい勉強すれば合格できるかは異なるので習を進めながら勉強量とスケジュールを調整する必要があります。

受験申込みとなる4月から勉強の準備を進める場合を想定します。スケジュールの例として表を示します。

まず,キーワード,フレーズの整理を4月~5月にかけて行います。これと並行して,論文の作成を6月にかけて進めます。作成した論文は,できたものから添削を受けていきます。筆記試験のイメージを掴むためには,勉強を開始する早い段階で,作成した論文を添削してもらうことが重要になります。
加えて6月以降は,演習として様々な問題に取り組むようにします。適宜,模擬試験も受けるようにします。
また,前回の筆記試験を受験している場合は,キーワード,フレーズの整理よりも,まず最初に前回の試験の分析から勉強を開始することが有効です。

表  スケジュールの目安

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以下に、スケジュールを立てる際の留意点を示します。

○次回の試験で、本気で技術士の取得を考える人は、このスケジュールよりも勉強量を増やす必要があると考えます。

○あまりスケジュールを過密にしすぎると、勉強に追われ、途中ドロップアウトするおそれがあるので注意が必要と考えます。

○計画を立てるのが得意な人は、計画の実効性を高めるため、これよりも細かい月単位、日単位のスケジュールに、落とし込むことが有効と考えます。

 

3.添削

これまでの経験によりますが、自分自身で評価される答案を作るためには、作成した答案について5回程度は添削を受けて修正する必要があるかと思います(あるべき学習サイクルについてはこちらを参照)。

添削を受けて、まだ十分でないと感じる場合は、さらに入念に準備をする必要があると考えます。

記述式の勉強で留意すべき点としては、添削もあり、添削者がいるため、全て自分の都合だけでスケジュールを遂行できないということです。添削者が添削する時間が必要なので、論文の作成は、どこかの期間で集中的に行うよりも、スケジュールを通して平準化しながら行う必要があると考えます。

特に最初のうちは、論文構成の検討が難しく、また、添削者のフィードバックも厳しかったりするため、学習サイクルを回すのに時間がかかるということを念頭に入れておいた方がよいと考えます。

 

4.直前対策

直前対策としては、事前に十分に勉強してきた場合は、これまで勉強したことを定着させることが主と考えます。

択一式であれば、これまでの解いた問題を復習します。

記述式であれば、これまでの論文を作成したテーマを復習することや、論文を作成していないテーマについても補完しておく必要があります。

これまで作成した論文を復習することについては、事前の勉強で準備した問題文がそのまま出題される可能性は低く、出題された問題文に合わせて解答を書き分ける必要があります。このため、論文を丸暗記する必要はないと考えます。

また、論文を作成していないテーマについては、論文を準備しないまでも、テーマについて、主な課題・問題点と施策を整理しておくことが重要と考えます。これまでの勉強を通じて、論文構成をある程度検討できるようになっていれば、課題・問題点と施策等の重要なポイントを理解しているだけで、ある程度対応できるようになっていると考えます。

 

5.スケジュールの立案、見直し

受験申込後、何もしないまま時間が経過してしまうと、技術士取得に向けた意欲が低くなるおそれがあります。このため、スケジュールの立案は、意欲がまだ高い受験申込後すぐに、行うことが有効と考えます。勉強スケジュールを立てておけば、筆記試験の合格のために、ある程度の勉強を日常から行わないといけないことが分かっているので、スケジュールがないよりも自分を律することができると考えます。

また、実際の勉強の進捗を踏まえながら、スケジュールを定期的に見直し、勉強量や目標を再検討することも重要と考えます。特に「あるべき学習サイクル」を実際に速やかに回しながら、自分に適切なスケジュールを立案することが重要と考えます。(「あるべき学習サイクル」についてはこちらを参照

 

6.実質の勉強時間は2ヶ月強しかない。このため長期的な視点で考える。

スケジュールをみてみると、受験申し込みを4月末に提出してから勉強を開始した場合、7月に筆記試験なので、実質2ヶ月強しか勉強期間がありません。スケジュールの目安として示した表では、現実的なレベルでスケジュールを組んでますが、タイトなスケジュールだと考えます。このように、2ヶ月強の間だけで勉強を詰め込もうとすると、勉強のスケジュールがタイトになってしまいます。

このため、スケジュールの目安の勉強量がこなせない場合は、長期的な視点に立って、複数年での勉強を行う、また、申込~筆記試験以外の期間も含めて勉強の計画を立てて、試験勉強を平準化することが有効と考えます。

あるべき学習サイクルを回しながら、論文を作成するということは、技術士としてふさわしい考え方や思考プロセスを身につける上で重要な過程です。筆記試験だけでなく、顧客に適切な提案ができるようになる等の実務の質を高めることにも繋がります。これを踏まえると、4~7月(申込~筆記試験)の期間も含めて試験勉強することは、自己の研鑽を図る上でも有効な手段と考えます。早期に技術士になりたいのであれば、4~7月以外の期間においても、月に一つぐらいは論文を作成し、添削を受けておくことはできると考えます。

なお、勉強を継続するためのポイントについてはこちらを参照(「技術士になる動機を育て勉強に向けた意欲を強くする」)。

 

筆記試験は、9割近くの受験者が不合格になる非常に難しい試験です。さらに、受験者から採点方法がみえにくいため、対策・改善の方向性等がわかりにくい試験です。対策・改善の方向性等がわからなければ、何度受験しても不合格になってしまいます。

一方、「建設部門」では、技術士の学校の合格率は49%(女性の合格率72%)(令和元年度〜令和5年度と多くの方が筆記試験を通過しています。 勉強の方法がわからない方、早く合格したい方、試験にあまり時間をかけたくない方等は、技術士の学校の筆記試験対策講座を受講してみるのはいかがでしょうか。

講座の受講を検討している方に向けて、オンライン上で無料の体験クラスも開催しています。

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技術士の学校の合格実績(建設部門)


令和元年度〜令和5年度 筆記試験合格実績】

(建設部門)

 

 

通常の合格率10%程度

合格率       49%

女性の合格率      72%

※実践コース等受講者

合格者     117人

女性の合格者      24人

 

 

 

 

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技術士試験は、厳格な国家試験で、筆記試験は合格率10%程度の非常に難しい試験です。

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カリキュラム開発(建設部門)


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下所 諭 (げしょ さとし)

 

技術士(建設部門、総合技術監理部門)

大手建設コンサルタント会社で13年間勤務。広島大学 客員准教授。

大手建設コンサルタント会社在籍時から含めて、10年以上、技術士の取得支援に携わっています。知見が集積する大手建設コンサルタント会社等でないと合格が難しいですが、多くの受講生を技術士の取得に導いています。

 

 

 

 

 

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合格者インタビュー(建設部門)


 

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澁谷満博さん 施工計画、施工設備及び積算 奥村組土木興業株式会社 大阪府在住

半年前には手の届くはずのない資格であったはずが、諦めなければ必ず取得できる資格になったと感じた。

    澁谷満博さん 施工計画、施工設備及び積算 奥村組土木興業株式会社   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 現場監督として従事していた私には技術士は…

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清水里美さん 都市及び地方計画 建設コンサルタント 宮城県在住

効率的に勉強して、早く合格したかった。自分にプレッシャーをかけて力に変えた。

    清水里美さん 都市及び地方計画 建設コンサルタント   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 効率的に勉強して、早期に合格したかったです。 建設コン…

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平田周作さん 施工計画、施工設備及び積算 大手ゼネコン 岡山県在住

実際に自分の目で、真剣に試験勉強している受験生を見ることがモチベーションに繋がった。

    平田周作さん 施工計画、施工設備及び積算 大手ゼネコン   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 何度も不合格になり、これまでの自身の勉強方法が良く…

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當山真由美さん 都市及び地方計画 合同会社ユーエスディラボ 沖縄県在住

地方では情報を入手しにくかった。実務経験だけでは知り得ることができない幅広い技術を学ぶことができた。

    當山真由美さん 都市及び地方計画 合同会社ユーエスディラボ   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 特に地方では試験に関する情報が少なく、独学での…

 

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