技術士合格コラムColumn

2023.10.05

  • コラム

【建設部門の技術士大全】難易度や受験資格、勉強法を合格者が解説

「社内の技術士の活躍を見て、技術士資格に興味を持った。技術士の建設部門ってどんな資格?」技術士とは5大国家資格の1つで、専門的な知識や技術、技術士としての資質などを兼ね備えていることを証明する資格です。

 

建設部門には「都市及び地方計画」「道路」「電力土木」など11の専門科目があり、選択した科目に応じて高度な知識や技術が証明できます。

技術士は「名称独占資格」なので技術士資格に合格して技術士登録をした人しか「技術士」と名乗れません。

だからこそ希少価値が高く、信頼性や安心感の獲得につながります。

一方で、技術士の建設部門の平均受験回数は4回と言われており、難易度が高い試験です。
ただし、建設部門に特化したスクール「技術士の学校」で本当に正しい勉強方法を学べば、合格率は約5倍、受験回数は平均2.1回で合格を目指せます。

 

※技術士の建設部門 第二次試験(筆記試験)の場合
※実践コースを受講して適切に修了した受講者等の割合

 

そこでこの記事では、技術士の建設部門の受験資格や資格取得の流れ、実際の試験内容、合格者の声など、知っておきたい情報すべてをご紹介します。

最後まで読めば、技術士の建設部門はどのような資格なのか分かり、試験勉強を開始できます。

技術士の建設部門は「取得して良かった」という声が多い資格です。

少しでも早く資格取得を目指すためにも、ぜひご参考ください。

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  1.  技術士の建設部門とは
  2. 技術士の建設部門の2023年度合格率は9.8%!難易度が高い
  3. 技術士の建設部門の実際の試験内容(過去問)
  4. 技術士の建設部門を取得すると叶うこと
  5. 今後自分のキャリアをあげるなら技術士資格を取得すべき
  6. 技術士の建設部門を取得して活躍している事例
  7. 技術士の建設部門合格を目指す4つのポイント
  8. 技術士の建設部門を取得するなら少しでも早いほうがいい
  9.  建設部門に特化して15年以上の実績があるオンラインスクール「技術士の学校」で効率よく勉強しよう
  10. まとめ

 

1.技術士の建設部門とは

技術士の建設部門とは、建設に関する専門的な知識と応用力、技術者倫理を兼ね備えていることを証明する国家資格です。

【技術士の定義】

技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者

参考:e-Gov「技術士法 第2条」

 

技術士は「名称独占資格」であり、技術士と名乗り仕事をできるのは技術士試験に合格して技術士登録を終えた人のみです。

そのため、建設部門に関する「技術士」と名乗れることに非常に大きな価値があり、日々の業務の中で「一目置かれる」「大きなプロジェクトと任される」など自身のキャリアに好影響を与えます。

 

技術士の建設部門は下記の11の専門科目に分かれており、技術士資格を取得することで選択した専門分野に関するプロフェッショナルである証明になります。

 

選択科目 必要な知識例
土質及び基礎 ・土質調査や地盤、土構造、基礎の知識
・山留めの計画、設計、施工、維持管理に関する知識
鋼構造及び
コンクリート
・鋼構造やコンクリート構造、複合構造の計画、設計、施工、維持管理の知識
・鋼、コンクリートその他の建設材料に関する知識
都市及び地方計画 ・国土計画や都市計画(土地利用、都市交通施設、公園緑地、市街地整備など)知識
・地域計画や地方計画に関する知識
河川、砂防及び
海岸・海洋
・治水や利水計画、利水施設の知識
・河川構造物の調査、設計、施工、維持管理の知識
・河川情報や砂防その他の河川に関する知識や地すべり防止に関する知識
・海岸保全計画や海岸施設の知識
・海岸、海洋構造物の調査、設計、施工、維持管理その他の海岸・海洋に関する知識
・総合的な土砂管理に関する知識
港湾及び空港 ・港湾計画、港湾施設に関する知識
・港湾構造物の調査、設計、施工、維持管理その他の港湾に関する知識
・空港計画、空港施設に関する知識
・空港構造物の調査、設計、施工、維持管理その他の空港に関する知識
電力土木 ・電源開発計画、電源開発施設、取放水の知識
・水路構造物その他の電力土木に関する知識
道路 ・道路計画、道路施設に関する知識
・道路構造物の調査、設計、施工、維持管理、更新、道路情報その他の道路に関する知識
鉄道 ・新幹線鉄道、普通鉄道、特殊鉄道などにおける計画、施設、構造物その他の鉄道に関する知識
トンネル ・トンネル施設や地中構造物の計画、調査、設計、施工、維持管理、更新、トンネル工法その他のトンネルに関する知識
施工計画、施工設備
及び積算
・施工計画、施工管理、維持管理、更新、施工設備の知識
・機械・建設ICTその他の施工に関する知識
・積算、建設マネジメントに関する知識
建設環境 ・建設事業における自然環境や生活環境の保全、創出、環境影響評価に関する知識

参考:公益社団法人 日本技術士会「技術士制度について」

 

技術士の建設部門は技術士の中でも受験者の多い部門である一方、合格率が10%を下回る難易度の高い資格です(第二次試験の合格者)。

そのため、合格に向けて、計画的に取り組む必要があるでしょう。

 

1-1.技術士の建設部門の受験資格

技術士の建設部門は、第一次試験と第二次試験に分かれており、受験資格が異なります。

詳しい受験資格は、下記のとおりです。

試験 受験資格
第一次試験 受験資格なし
※学歴・業務経験・年齢・国籍などによる制限なし
第二次試験 技術士の第一次試験合格もしくはJABEEの認定プログラムを修了して「修習技術者」になったうえで下記のいずれかの条件を満たす必要がある

ケース1:技術士補として通算4年以上の実務経験がある
ケース2:職務上の監督の下で通算4年以上の実務経験がある
(修習技術者となった後の実務経験)
ケース3:技術資格に関する実務経験が7年以上ある
(修習技術者となる前の実務経験も含む)

参考:文部科学省「令和6年度技術士第二次試験の実施について」
参考:一般社団法人 日本技術者教育認定機構「技術士への道」
参考:一般社団法人 日本技術士会「第一次試験のよくあるご質問」
※上記以外の業務では科学技術(人文科学のみに関わる業務を除く)に関する専門的応用能力を必要とする業務が対象(単純な技能的な業務、研究・設計等に付随する庶務的な業務を除く)
※ケース1とケース2の期間を合算することが可能

第一次試験は受験資格がないので、学生や社会人問わず受験できます。

一方で、第二次試験は技術士の第一次試験合格もしくはJABEEの認定プログラムを修了して「修習技術者」となったうえで、指定の条件を満たさなければなりません。

一例として、下記のようなケースは、第二次試験の受験対象になります。

【技術士の受験資格になるケース例】

・技術士補として通算4年以上の実務経験をしている
・道路の計画や研究、設計、分析の業務に7年以上従事している

※基本的には技術士法に記載されている業務に従事していれば職務経歴になりますが、受験資格に該当するのか判断が難しい場合は、公益社団法人日本技術士会に問い合わせをして確認してください。

 

第二次試験では業務経歴書を提出して、業務経歴や業務内容の詳細を確認します。

条件を満たせないと受験資格がないと判断されるため、受験前に今までの経歴をまとめて受験資格があるか確認しておきましょう。

【理系の大学院に通学した場合は最大2年の実務期間を短縮できる】

学校教育法による大学院修士課程・博士課程を修了した場合(国内の大学院・理系系統の場合のみ)、どのパターンでも2年を上限に実務経験を短縮できます。

学部学科と技術士試験の関連性の判断が難しい場合は、公益社団法人日本技術士会に問い合わせをして確認してください。

参考:公益社団法人日本技術士会「業務経歴に関する質問」

 

1-2.技術士の建設部門を取得する流れ

技術士の建設部門を取得するには、第一次試験、第二次試験に合格した後に、技術士として登録する必要があります。

技術士の建設部門を取得する流れ 概要
STEP1
第一次試験に合格する
例年11月下旬に実施される第一次試験に合格する
STEP2
第二次試験の受験資格を得るために実務経験を積む
「技術士の建設部門の受験資格」で触れた受験資格を満たすために関連する業務で実務経験を積む
STEP3
第二次試験に合格する
例年筆記試験:7月中旬、口頭試験:12月上旬~1月に実施される第二次試験に合格する
STEP4
技術士として登録する
技術士と名乗り活躍するためには技術士としての登録が必要なので、手続きを済ませる

参考:公益社団法人日本技術士会「技術士になるには」

 

技術士の建設部門を獲得する最短ルートは、20代での技術士資格の取得です。

下記のように、様々な条件が揃えば、20代でも合格が目指せます。

 

ただし、実際には、下記のようなルートで技術士資格を取得するケースが多いです。

 

※技術資格に関する実務経験が通算7年以上あることを受験資格に選択した場合

 

第一次試験、第二次試験ともに1年に1度しか受験のチャンスがなく、一定の実務経験が必要なので「〇〇までに技術士になりたい」と明確なゴールを決めて、計画的に取り組む必要があるでしょう。

 

▼技術士の第二次試験については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

「技術士 二次試験」

 

【第一次試験と第二次試験は異なる部門でも受験できる】

第一次試験と第二次試験は、異なる部門を選択することが可能です。
例えば、第一次試験では上下水道部門を選択しても、第二次試験では建設部門を選択できます。

ただし、第一次試験の勉強は第二次試験でも役立つため、部門を変えると第二次試験勉強の負担が大きくなる可能性があります。

参考:公益社団法人日本技術士会「受験資格に関する質問」

 

 

 

2.技術士の建設部門の2023年度合格率は9.8%!難易度が高い

技術士の建設部門の2023年度合格率は第一次試験が36.7%、第二次試験が9.8%です。

2023年度の技術士試験の平均合格率は第一次試験が39.7%、第二次試験が11.8%なので、平均合格率よりも低いと言えるでしょう。

過去5年間の建設部門の合格率と平均合格率の比較は、下記のとおりです。

建設部門の合格率は第一次試験、第二次試験ともに、全年度で平均合格率を下回っています。

 

合格率 平均合格率 建設部門の合格率
試験年度 第一次試験 第二次試験 第一次試験 第二次試験
2023年度 39.7% 11.8% 36.7% 9.8%
2022年度 42.2% 11.7% 41.2% 9.7%
2021年度 31.3% 11.6% 28.9% 10.4%
2020年度 43.7% 11.9% 39.7% 10.3%
2019年度 48.6% 11.6% 47.6% 9.4%

参考:公益社団法人日本技術士会「技術士第一次試験 統計情報」
参考:公益社団法人日本技術士会「技術士第二次試験 統計情報」

2023年度の合格率を専門科目別に見ると、建設環境の合格率が12.9%と最も高いです。

一方で、鋼構造及びコンクリートの合格率は7.5%と最も低くなっています。

選択する科目によって約3%~5%程度、合格率に差が出ている状態です。

専門科目 受験者数 合格者数 合格率
土質及び基礎 1,101名 87名 7.9%
鋼構造及びコンクリート 2,700名 203名 7.5%
都市及び地方計画 1,036名 120名 11.6%
河川、砂防及び海岸・海洋 1,974名 200名 10.1%
港湾及び空港 464名 44名 9.5%
電力土木 123名 10名 8.1%
道路 2,365名 258名 10.9%
鉄道 472名 37名 7.8%
トンネル 473名 44名 9.3%
施工計画、施工設備及び積算 1,946名 213名 10.9%
建設環境 674名 87名 12.9%

参考:公益社団法人日本技術士会「令和5年度技術士第二次試験統計」

また、建設分野の他の資格と技術士資格の合格率を比較すると、1級建築士や測量士と同等の合格率だと分かります。

2023年度の合格率
技術士 11.8%
1級建築士 9.9%
測量士 10.3%
一級土木施工管理技士 33.2%

参考:国土交通省「令和5年一級建築士試験「設計製図の試験」の合格者を決定~3,401人の合格者、33.2%の合格率~」
参考:国土交通省「令和5年測量士・測量士補試験の合格者を発表」
参考:日本建設情報センター「土木施工管理技士」

 

このように、技術士の建設部門は合格率が低く、難易度の高い試験だと言えるでしょう。

▼技術士試験の合格率については、下記の記事で詳しく解説しています
「技術士 合格率」

 

 

 

3.技術士の建設部門の実際の試験内容(過去問)

技術士の建設部門の難易度が分かったところで、実際にどのような試験なのか気になるところでしょう。
ここでは、技術士の建設部門の過去問を交えながら、第一次試験・第二次試験の試験内容をご紹介します。
試験ではどのような知識が問われるのか、事前に確認しておきましょう。

 

試験科目 試験の概要
第一次試験 「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3つの科目に分けて、技術士の義務や建設部門の基礎知識などを確認する
第二次試験
(筆記)
必須科目Ⅰ 現代社会が抱える問題について技術部門に必要な基礎知識を用いて問題解決する力を確認する
選択科目Ⅱ 選択科目の重要キーワードや新技術、問題解決能力などを確認する
選択科目Ⅲ 社会的なニーズや技術の進歩に伴う専門的な問題を対象に問題解決能力などを確認する
第二次試験(口頭) 技術士としての実務能力と技術士としての適格性を口頭での解答で確認する

 

3-1.第一次試験

技術士の建設部門の第一次試験は「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3つの科目に分かれています。

試験科目 試験内容
<全専門科目共通>
基礎科目
科学技術全般の基礎知識を確認する
<全専門科目共通>
適性科目
技術士法第4章(技術士等の義務)など規定に関する知識を確認する
<専門科目ごとに異なる問題>
専門科目
建設部門に特化した基礎知識を確認する

基礎科目と適性科目は全専門科目共通の問題なので、ここでは専門科目「建設部門」の過去問をご紹介します。

 

【2023年度専門科目「建設部門」の過去問】

国内の再生可能エネルギーに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.中小水力発電は、発電時に二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーであり、一度発電所を作れば、その後数十年にわたり発電が可能なエネルギー源である。

2.太陽光発電は、自家消費やエネルギーの地産地消を行う分散電源に適しており、系統電源喪失時の非常用電源として昼夜間発電できるエネルギー源である。

3.地熱発電は、地下の地熱エネルギーを使うため、化石燃料のように枯渇する心配がないが、地下に掘削した井戸からは主に夜間に天然の蒸気・熱水が噴出することから、連続した発電が難しいエネルギー源である。

4.風力発電は、大規模に開発した場合に、スケールメリットによるコスト低減が得られやすく、出力変動が小さく、電力系統への受け入れを高めるための送電線の整備・増強の対策が不要であることから、今後の再生可能エネルギーの量的拡大の鍵となるエネルギー源である。

5.未活用の廃棄物を燃料とするバイオマス発電は、熱利用率が高く、かつ廃棄物の再利用や減少につながる循環型社会構築に大きく寄与するエネルギー源である。

参考:公益社団法人 日本技術士会「令和5年度技術士第一次試験問題(専門科目)建設部門」

 

【2021年度専門科目「建設部門」の過去問】

コンクリートに関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1.コンクリートの標準的な空気量は、練上がり時においてコンクリート容積の4~7%程度とするのが一般的である。

2.細骨材率を過度に小さくするとコンクリートが粗々しくなり、材料分離の傾向も強まるため、ワーカビリティーの低下が生じやすくなる。

3.コンクリートの配合は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内で、単位水量をできるだけ少なくするように定める。

4.コンクリートの劣化に対する抵抗性並びに物質の透過に対する抵抗性等が要求されるコンクリートの一般的な水セメント比の値は65%より大きい。

5.コンクリートの材料分離抵抗性を確保するためには、一定以上の単位セメント量あるいは単位粉体量が必要である。

参考:公益社団法人 日本技術士会「令和3年度技術士第一次試験問題(専門科目)建設部門」

 

過去問を見ると分かるように、第一次試験の専門科目は「択一式」です。
建設に関する計算式や図形、専門用語、素材などの基礎知識を確認する問題が出題されます。

第一次試験は過去問に似た問題が出題される傾向があるので、過去問を解きながら基礎的な知識への理解を深めるようにしましょう。

 

▼第一次試験の過去問は、下記で公開されています。
公益社団法人日本技術士会「過去問題(一次試験)」

 

3-2.第二次試験(筆記)

技術士の建設部門の第二次試験は「必須科目Ⅰ」「選択科目Ⅱ」「選択科目Ⅲ」の3つの科目に分かれています。

科目 概要
必須科目Ⅰ 建設部門の基礎知識を使い問題解決方法を記述する
選択科目Ⅱ 建設部門の中の専門科目の基礎知識と応用力を記述する
選択科目Ⅲ 建設部門の中の専門科目の問題解決能力、課題遂行能力を記述する

参考:公益社団法人日本技術士会「技術士第二次試験の科目」

第二次試験は第一次試験とは異なり、技術士としての資質や問題解決能力などが問われます。

また、第二次試験は全科目記述式なので、建設部門に必要な知識を理解したうえで、自分の考えや適切な解決策などを論理的に述べる力も問われます。

ここでは、第二次試験の過去問と問題の傾向をまとめてご紹介します。

 

▼技術士の第二次試験の概要については、下記の記事で詳しく解説しています。

「技術士 二次試験」

 

3-2-1.必須科目Ⅰ

必須科目
出題内容 現代社会が抱える問題について技術部門に必要な基礎知識を用いて解決方法を提示し、遂行する提案を問う
評価 技術士に求められる資質能力のうち専門的学識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケーションの各項目について評価する
試験方法 記述式・600文字×3枚(40点満点中60%以上が合格ライン)

参考:公益社団法人日本技術士会「令和6年度技術士第二次試験 受験申込み案内 」
技術士に求められる資質能力とは技術士制度で定められている技術士に最低限必要な資質のことです

必須科目Ⅰは、現代社会が抱える様々な問題に対して、解決方法を提示し遂行するための提案を問う問題が出題されます。

 

建設部門に共通する業界の動向や最新の資料を理解したうえで、課題を適切に捉えて具体的な解決策などを600文字用の答案3枚以内にまとめます。

 

建設部門では官公庁が重要だと考える下記のような取り組み、キーワードが出題される傾向があります。

【建設部門のテーマ例】

・建設分野の発展(人手不足や生産性向上など)
・防災・減災
・社会資本の維持管理
・環境問題

 

もう少し詳しく過去問を見てみると、建設部門に直接関連する問題にとどまらず、DXや社会構造などの社会問題を、技術士の立場から課題を抽出して解決策を提示する問題が出題されることもあります。

 

【2024年度必須科目Ⅰ「建設部門」の過去問】

今年は1923年の関東大震災から100年が経ち、我が国ではその間にも兵庫県南部地震、東北地方太平洋沖地震、 熊本地震など巨大地震を多く経験している。

これらの災害時には地震による揺れや津波等により、人的被害のみでなく建築物や社会資本にも大きな被害が生じ復興に多くの時間と賣用を要している。

そのため, 将来発生が想定されている南海トラフ巨大地震、首都直下地震や日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の被害を最小化するため、 国、地方公共団体等ではそれらへの対策計画を立てている。

一方で,  我が国では少子高齢化が進展する中で限りある建設技術者対策に要する資金の制約があるのが現状である。

このような状況において、これらの巨大地震に対して地震災害に屈しない強靭な社会の構築を実現するための方策について、以下の問いに答えよ。

1.将来発生しうる巨大地震を想定して建築物、社会資本の整備事業及び都市の防災対策を進めるに当たり、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。

2.前問で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

3.前問で示した解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

4.前問1~3を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。

参考:公益社団法人日本技術士会「令和6年度技術士第二次試験問題(建設部門)」

 

【2022年度必須科目Ⅰ「建設部門」の過去問】

我が国では,技術革新や「新たな日常」の実現など社会経済情勢の激しい変化に対応し、業務そのものや組織,プロセス、組織文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立するデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進を図ることが焦眉の急を要する問題となっており、これはインフラ分野においても当てはまるものである。

加えて、インフラ分野ではテジタル社会到来以前に形成された既存の制度・運用が存在する中で、デジタル社会の新たなニーズに的確に対応した施策を一層進めていくことが求められている。

このような状況下、インフラへの国民理解を促進しつつ安全・安心で豊かな生活を実現するため、以下の問いに答えよ。

1.社会資本の効率的な整備,維持管理及び利活用に向けてデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進するに当たり、技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。

2.前問で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

3.前問で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。

4.前問(1・3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理,社会の持続性の観点から必要となる要点・留意点を述べよ。

参考:公益社団法人日本技術士会「令和4年度技術士第二次試験問題(建設部門)」

 

各部門の基礎知識、社会問題の把握はもちろんのこと、技術士の視点からどのような解決ができるのか問題解決能力や提案力を身につける勉強が必要になるでしょう。

 

▼他の部門の必須科目の過去問は下記より確認できます。
公益社団法人日本技術士会「過去問題(第二次試験)」

建設部門 必須科目Ⅰの高得点再現答案を公開しています

必須科目Ⅰの試験内容や過去問が分かったところで、どのような答案なら合格に近づけるのか気になるところです。
「技術士の学校」では、高得点の答案の例を公開しています。
どのような答案が求められているのか理解できるので、ぜひチェックしてみてください。

 

3-2-2.選択科目Ⅱ

必須科目
出題内容

Ⅱ-1:選択科目の重要キーワードや新技術などに関する知識を確認する
Ⅱ-2:選択科目に関連する業務の与えられた条件に合わせて、専門知識や実務経験に基づき業務遂行手順が説明でき、業務上で留意すべき点や工夫を要する点などを認識しているか確認する

評価 技術士に求められる資質能力のうち
Ⅱ-1:専門的学識、コミュニケーション
Ⅱ-2:専門的学識、リーダーシップ、マネジメント、コミュニケーションの各項目について評価する
試験方法 記述式
・Ⅱ-1(600字×1枚)
・Ⅱ-2(600字×2枚)(選択科目Ⅲと併せて60%以上が合格ライン)

選択科目Ⅱは、建設部門の中での選択科目に特化した、基礎知識や応用力を記述式で解答する問題が出題されます。

問題はⅡ-1とⅡ-2に分かれていますが、どちらも選択科目の専門的な知識を問う問題には変わりません。

ただし、評価基準や問題の傾向に少し違いがあるので、理解しておくといいでしょう。

ここでは、Ⅱ-1とⅡ-2の過去問をご紹介します。

 

【2024年度都市及び地方計画 選択科目Ⅱ-1の過去問】

1.民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づいて実施される民間資金等の活用による公共施設等の整備等に関する事業(PFI事業)について、従来型の公共事業と比較した場合の特徴を述べるとともに、事業の実施により期待される効果を説明せよ。

2.公共施設が十分でなく建築物の建替えが相当程度行われる市街地において、都市計画法第12条の5で規定されている一般型の地区計画制度を活用する際,地区整備計画で定めることができる内容を複数挙げ、それらを定めることにより当該市街地において期待される効果を述べよ。

3.敷地内に空地を確保することにより、用途地域等により定められた建築物の容積率の最高限度を超えることができる制度を1つ挙げ、その特徴を簡潔に述べよ。また、当該敷地内の空地に期待される効果を複数挙げ、その具体的な内容を述べよ。

4.都市緑地法に基づく市民緑地には、市民緑地契約制度に基づくものと、民緑地設置管理計画の認定制度(以下「市民緑地認定制度」という。)に基づくものがある。平成29年に市民緑地認定制度が創設された背景を述べるとともに、両制度の共通点及び相違点について説明せよ。

※4つの設問から1つを選択して、回答を答案用紙1枚にまとめる問題です。

参考:公益社団法人日本技術士会「第二次試験問題(建設部門・都市及び地方計画 )」

 

【2024年度道路 選択科目Ⅱ-1の過去問】

1.車道の曲線部においては、当該道路の区分、曲線半径に応じ、1車線につき、それぞれ拡幅量として定められた値を拡幅することとされているが、その設定の考え方について述べよ。また、その設置に当たっての留意点について説明せよ。

2.令和2年5月の道路法改正で自動運行補助施設が道路附属物として、新たに位置付けられた社会的背景を述べよ。また、同施設の設置,点検時の留意点を説明せよ。

3.平成28年10月の「舗装点検要領」では、損傷の進行が早い道路等におけるアスファルト舗装において、表層の供用年数が使用目標年数より早期に劣化する区間に対して詳細調査を実施し、適切な措置を実施することを求めている。この詳細調査の目的と、内容及び手順を述べよ。

4.道路の擁壁の種類には、重力式擁壁、ブロック積擁壁,補強土壁などがあるが、このうち、補強土壁における補強メカニズムについて説明せよ。また、補強土壁の特徴や適用に当たっての留意点を説明せよ。

※4つの設問から1つを選択して、回答を答案用紙1枚にまとめる問題です。

参考:公益社団法人日本技術士会「第二次試験問題(建設部門・道路 )」

 

【2024年度都市及び地方計画 選択科目Ⅱ-2の過去問】

一定の基盤整備がなされているものの、細分化された土地や空き地・空き家などの低未利用地が散見されている人口30万人の地方都市の既成市街地内において、土地の有効利用を促進するため、敷地を集約化・共同化する小規模な土地区画整理事業を実施することとなった。

事前の調査や事業計画の策定に関する業務を担当責任者として進めるに当たり、小規模な土地区画整理事業の特徴に留意し、下記の内容について記述せよ。

1.事前に調査,検討すべき事項とその内容について説明せよ。

2.前問の事前の調査,検討の結果を踏まえ,事業計画の策定までの業務手順を列挙し、それぞれの段階で留意すべき点,工夫を要する点を述べよ。

3.業務を効率的,効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

参考:公益社団法人日本技術士会「第二次試験問題(建設部門・都市及び地方計画 )」

 

【2024年度道路 選択科目Ⅱ-2の過去問】

急速に進む人口減少と少子高齢化,巨大災害リスクなどの増大するリスクに加え、低成長期を迎える我が国の国際的地位は低下しており、その危機感は、今次策定された新たな国土形成計画において、「時代の重大な岐路に立つ国土」として示されている。

こうした状況の中、今後の我が国が経済成長を取り戻し、安全で活力ある国土を形成していくためには、世界水準の賢く安全で持続可能な国土の基盤ネットワークの構築が鍵となる。

今後日本を取り巻く社会経済情勢を踏まえ、2050年の将来を見据えた次世代の高規格道路ネットワークの求められる役割などを考慮し、適切な対策を実施していく必要がある。このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。

1.次世代の高規格道路ネットワークの求められる役割の実現に向けて、道路に携わる技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

2.前問で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

3.前問で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

参考:公益社団法人日本技術士会「第二次試験問題(建設部門・道路 )」

 

選択科目Ⅱ-1は、選択科目の用語や法律、施工手順など、基礎的な知識を確認する内容が中心です。

一方で、選択科目Ⅱ-2は選択科目に関連するキーワードや現代社会の課題を踏まえて、技術士として課題を抽出し、問題解決を図る力が求められます。

選択科目Ⅱの勉強では選択した科目の知識を深めるのはもちろんのこと、記述式に慣れてスムーズに解答できるようにしておくことが大切です。

 

3-2-3.選択科目Ⅲ

必須科目
出題内容 社会的なニーズや技術の進歩に伴う専門的な問題を対象に課題の抽出、分析を行い、問題解決手法、遂行方策を提示できるか確認する
評価 技術士に求められる資質能力のうち専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーションの項目を評価
試験方法 記述式
・600文字×3枚(30点満点・選択科目Ⅱと併せて60%以上が合格ライン)

専門科目Ⅲは、専門科目の技術士に必要な問題解決能力や課題遂行能力に関する問題が出題されます。

例えば、建設環境の場合は、国土交通行政が取り扱う下記のようなテーマが出題される傾向があります。

【建設環境の専門科目Ⅲのテーマの傾向】

・地球温暖化、環境負荷の小さい都市
・生物多様性の保全、再生
・建設副産物の3R

 

専門科目ごとに出題傾向を把握しつつ、社会的なニーズや技術の進歩などのキーワードを中心に理解して技術士の視点から論文にまとめられるように勉強する必要があります。

専門科目Ⅲの過去問を、もう少し詳しく見てみましょう。

 

【2024年度鋼構造及びコンクリート 専門科目Ⅲ過去問】

我が国では、高度経済成長期に数多く建設されたインフラの維持管理時代に突入し、建設段階では想定していなかった不具合が点検や補修工事等の維持管理段階で多く確認されている。
よって、確実かつ効率的なインフラの維持管理を行うためには、構造物の計画・設計段階から維持管理の確実性及び容易さに配慮した具体的な対応が求められている。
このような状況を考慮して、以下の問いに答えよ。

1.鋼構造物又はコンクリート構造物の計画設計段階において、維持管理上配慮しなければならない課題を、技術者としての立場で多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえでその課題の内容を示せ。

2.前問で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、これを最も重要とした理由を述べよ。その課題に対する複数の解決策を、専門技術用語を交えて示せ。

3.前問で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項とそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

参考:公益社団法人日本技術士会「第二次試験問題(建設部門・鋼構造及びコンクリート )」

 

【2024年度道路 専門科目Ⅲ過去問】

急速に進む人口減少と少子高齢化、巨大災害リスクなどの増大するリスクに加え、低成長期を迎える我が国の国際的地位は低下しており、その危機感は、今次策定された新たな国土形成計画において「時代の重大な岐路に立つ国土」として示されている。
こうした状況の中、今後の我が国が経済成長を取り戻し、安全で活力ある国土を形成していくためには、世界水準の賢く安全で持続可能な国土の基盤ネットワークの構築が鍵となる。
今後日本を取り巻く社会経済情勢を踏まえ、2050年の将来を見据えた次世代の高規格道路ネットワークの求められる役割などを考慮し、適切な対策を実施していく必要がある。このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。

1.次世代の高規格道路ネットワークの求められる役割の実現に向けて、道路に携わる技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで,その課題の内容を示せ。

2.前問で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。

3.前問で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。

参考:公益社団法人日本技術士会「第二次試験問題(建設部門・道路 )」

 

専門科目Ⅲの出題形式は必須科目Ⅰと似ていますが、専門科目ならではのスキルや知識を取り入れて論文を構成する点が異なります。

例えば、必須科目Ⅰの過去問は各部門の基礎知識、社会問題が中心ですが、専門科目Ⅲではもう少し踏み込み、専門科目の知識を活用して技術士として、どのように問題を抽出して解決していくのかが問われます。

必須科目Ⅰよりもより深い専門科目を理解し、論理的に記述できるスキルが求められるでしょう。

3-3.第二次試験(口頭)

技術士の建設部門の筆記試験に合格した場合、口頭試験に進みます。

口頭試験では、技術士に関する経歴や役割認識などに関する質疑応答を通じて、技術士としての資質を確認します。

 

評価項目は「技術士としての実務能力」と「技術士としての適格性」に分かれており、それぞれ関連性のある質問に解答します。

評価項目 合格基準
技術士としての実務能力 コミュニケーション、リーダーシップ 60%以上
(30点満点)
評価、マネジメント 60%以上
(30点満点)
技術士としての適格性 技術者倫理 60%以上
(20点満点)
継続研さん 60%以上
(20点満点)

参考:公益社団法人日本技術士会「令和6年度技術士第二次試験 受験申込み案内 」

 

【口頭試験の質問例】

・業務の中で発揮した専門技術力を教えてください。
・業務の中でのコミュニケーションで失敗した点を教えてください。
・業務の中で最もリーダーシップを発揮したことを教えてください。
・技術士の3義務2債務について述べてください。
・最近気になる技術者倫理に関する話題と自身の考えを述べてください。

 

口頭試験では実際に携わってきた業務の経験や、技術士、業務に関する知識を通じた質問が多い傾向があります。

今まで携わってきた業務をただ述べるのではなく、技術士に必要な資質と関連づけて解答できるようにしておきましょう。

 

 

 

4.技術士の建設部門を取得すると叶うこと

技術士の建設部門の概要が理解できたところで、技術士になるメリットをもう少し詳しく知りたい方も多いかと思います。

そこでここでは、技術士の建設部門を取得すると叶うことを4つご紹介します。

年収やキャリアアップなど技術者としての働き方に良い変化を与えてくれることがわかるので、チェックしてみましょう。

4-1.専門的な知識や技術の証明になる

1つ目は、専門的な知識や技術の証明になることです。

建設部門の対象となる業務は今まで携わってきた実績は示しやすいケースが多いのですが、個人のスキルや知識の深さを伝えにくい傾向があります。

 

実際に技術士を目指した方の声には「知識量が伝わらずクライアントに踏み込んだ話をしてもらえなかった」など、自身のスキルが証明できないもどかしさを感じていた声があります。

 

技術士資格があれば個人の知識やスキルの証明となり、周囲からの見られ方が変わります。

名刺にも「技術士」と記載することができ、社外的な信頼性の獲得にもつながるでしょう。

 

このように、技術士資格は建設分野のプロフェッショナルである証となり、資格の価値を知っている周囲からの反応が大きく変わります。

【女性技術士の活躍も増えている】

技術士は建設分野での女性の活躍を後押しする資格としても、注目されています。
実際に技術士資格があることで「外部から担当者として認知してもらえるようになった」「信用が増して働きやすくなった」という声もあります。
また、技術士資格があればライフサイクルに変化があっても、キャリアを維持しつつ多様な働き方を選択しやすくなるでしょう。

参考:男女共同参画推進委員会「女性こそ技術士を目指そう」

4-2.キャリアの幅が広がる

2つ目は、キャリアの幅が広がることです。

下記のように技術士資格があるからこそ、活躍できる業務は数多くあります。

活躍できる業務例 業務内容の例
建設コンサルタント ・技術士を配置することで企業が建設コンサルタント登録制度を活用できる
監理技術者・主任技術者 ・監理技術者・主任技術者の要件を満たせるので建設現場などの管理業務に携われる
その他 ・発注要件に「技術士に限る」とある業務に携われる
・社内外のプロジェクトにアサインしてもらいやすくなる

 

例えば、国土交通省が定める「建設コンサルタント登録制度」を企業が活用するには、専任の技術士の配置が1つの条件になります。

技術士資格を取得すると、企業専任の建設コンサルタントとして活躍できる可能性があるでしょう。

建設コンサルタントや監理技術者などと関連性のない業務であっても、技術士が必須の案件や社内外のプロジェクトにアサインしてもらえる可能性が増えます。

このように、技術士資格があると今まで携わることのできなかったより専門性の高い業務にチャレンジでき、業務の幅が広がっていきます。

4-3.年収アップにつながる

3つ目は、技術士資格が年収アップにつながることです。

年収アップのパターン例
今の職場 ・資格手当による年収アップ:月収30,000円ほどのアップが見込める
・役職手当てによる年収アップ:技術士資格により管理技術者などの役職に昇進した場合、月収20,000円ほどのアップが見込める
転職 ・「技術士資格保有」を活かしてより好条件の職場への転職を検討できる
独立 ・技術士資格を活かして建設コンサルタントなどでの独立を検討できる

※資格手当てや役職手当て額は一例です

 

例えば、技術士資格の取得で資格手当てが毎月30,000円、役職手当てが20,000円ついたとしましょう。

技術士資格の有無で、5年間に300万円もの差が出るのです。

※年収アップ額は一例です

 

また、技術士資格保有者を対象とした求人も数多くあり転職市場で有利となるので、今よりも好条件の職場に転職してキャリアアップを目指すことも検討できます。

技術士資格は市場価値の高い資格だからこそ年収にも反映され、より豊かな暮らしを実現できます。

 

4-4.他の資格取得時に一部免除を受けられる

4つ目は、他の資格取得を検討するときに一部免除を受けられることです。

下記のように、主に建設分野に関連性のある資格で学科試験や一次試験の免除が受けられます。

【免除を受けられる資格の例】

・弁理士:筆記試験(論文式)の 一部免除
・土木施工管理技士 (1級・2級) :学科試験免除
・土地区画整理士:学科試験免除(都市及び地方計画を選択した場合のみ)
・推進工事技士:一次試験免除

参考:公益社団法人日本技術士会「技術士制度について」

 

例えば、推進工事技士は一次試験と二次試験に分かれていますが、技術士資格があれば二次試験から受験できます。

このように、一部免除を活用することで、業務に関連性のある他の資格が取得しやすくなり、更なるキャリアアップが狙えます。

 

 

 

5.今後自分のキャリアをあげるなら技術士資格を取得すべき

ここまで、技術士の建設部門の概要や合格率、詳しい試験内容などを解説してきました。

技術士の建設部門は合格率が低く確かに難易度の高いですが、だからこそ希少価値があり周囲からも一目置かれる資格です。

今後も建設部門の技術者としてキャリアを積んでいきたいなら、最高峰の資格である「技術士」資格を目指すべきでしょう。

技術士の建設部門を取得すると叶うこと」でも触れたように、技術士資格があると仕事をするうえで重視する「年収アップ」「周囲からの信頼」「キャリアアップ」の全てを実現できます。

技術士と名乗り社内外の反応が変わることで自信がつき、「技術士としてもっと貢献していきたい」とモチベーションアップやチャレンジ意欲にもつながるでしょう。

技術士資格があるのとないのでは、数十年後の年収・キャリアに雲泥の差が生まれます。

だからこそ早い段階から「技術士になる」と目標を立てて、計画的に資格取得を目指すことをおすすめします。

 

 

 

6.技術士の建設部門を取得して活躍している事例

「技術士資格にチャレンジしてみようかな?」と思いつつも、難しい試験と聞くと躊躇してしまいますよね。

そこでここでは、公益社団法人日本技術士会が公開している「技術士キャリアモデル集」の中から、技術士の建設部門を取得して活躍する先輩の事例をご紹介します。

「今後、自分が技術士になったらこんな風に成功できるんだ!」
といった具体的なイメージが持てるでしょう。

 

技術士 合格までの道のり・技術士になってよかったこと
古賀 沙織さん ・大学在学中に第一次試験に合格して、30歳までに第二次試験に合格
技術士という資格が性別や年齢を越えた⾃信になった
髙橋 健一さん ・素晴らしい技術士との出会いが技術士になりたいと思うきっかけになった
・技術士資格取得後は社内外からの信頼が厚くなり円滑なコミュニケーションが取れるようになった
⽔出 佳奈さん ・大学院生のときに第一次試験に合格、社会人5年目で技術士として名乗れるようになった
・技術士になってからは仕事が各段にスムーズに進むようになり、技術者としてのスタートラインに立てたと感じた

6-1.古賀 沙織さん|技術士資格がチャレンジの糧になっている

大手非鉄金属メーカーに勤務している古賀 沙織さんは、大学時代は土木⼯学を専攻していました。

当時から「⼥性が専門職として条件の良い会社に就職するのはハードルが⾼い」と聞いており、何か武器になるものが欲しいと考え技術士資格にチャレンジしたそうです。

大学在学中に第一次試験に合格。その後大学院に進み、技術系総合職に就職しました。

女性のエンジニアは非常に珍しく、⼀緒に仕事をする社外の⽅々からは、技術⾊の強い話になかなか踏み込めないことがありました。

そこで、就職後は技術士資格への思いが強くなり、上司に30歳までに第二次試験に合格したいと相談したそうです。

技術士資格に挑戦する宣言をしてからは、必要な実務経験となる仕事を積極的に担当させてもらえたそうです。

そして、入社3年目で無事技術士資格に合格しました。

合格後は技術士という資格が性別や年齢を越えた⾃信となり、チャレンジの糧になっているそうです。

様々な関係者との合意形成時にも、技術士としての⾃覚を持ち、分かりやすく丁寧な文章表現や会話を心がけられるようになりました。

 

6-2.髙橋 健一さん|素晴らしい技術士との出会いが技術士になりたいと思うきっかけになった

髙橋 健一さんが技術士資格の取得を決断したのは「これが技術士なのか…すごい!」と感じられる技術士との出会いです。

「いいものを共に創ろう」という気概が感じられ、素晴らしいと思い技術士取得を目指したそうです。

技術士資格に合格してからは、社内外からの信頼が厚くなったと感じています。

とくに外部では多くの技術者さんと円滑なコミュニケーションが取れるようになったそうです。

公益のために⾃分の専門知識を応⽤して技術的な課題解決を図るのが「技術士」だと思うので、今後も市民のためになる技術的な解決策を模索できればと考えているとのことです。

 

6-3.⽔出 佳奈さん|技術者としてのスタートラインに立てた

建設コンサルタント会社で勤務する⽔出 佳奈さんは、学生時代に技術士資格を知ったそうです。

大学院生のときに、第一次試験に合格しました。その後、建設コンサルタント業に就くと、下記のようなシーンで仕事を受注するときに「技術士資格」が優位に働くと実感したそうです。

・技術士資格がないとプロジェクトリーダーの要件を満たせない

・社内の誰かが技術士資格を保有していないと仕事を受注できないケースがある

・技術士資格を持っていて当然という雰囲気がある

そこで、スキルアップをして受注者からの信頼を得たいという思いが募り、第二次試験に挑んだそうです。

激務の中でも何とか試験勉強を並行して進めて、社会人5年目で技術士として名乗れるようになりました。

顧客からは「すごいね」と声を掛けられることもあり、仕事が各段にスムーズに進むようになったと感じたそうです。

技術士資格はできるだけ若いうちに取得したほうが、技術者としてのスタートラインに立てると実感したと語ります。

このように、技術士として活躍する先輩たちは「技術士資格」があり良かったと感じていることが分かります。

「信頼を獲得できた」「スムーズに仕事ができるようになった」という声も多いので、技術士としてより活躍するためにも技術士資格を検討してみるといいでしょう。

 

 

 

7.技術士の建設部門合格を目指す4つのポイント

技術士の建設部門を目指したいと思ったら、少しでも早く合格に向けた行動を起こすことが大切です。

ここでは、技術士の建設部門合格を目指す4つのポイントをご紹介します。

本格的に試験勉強を始める前にこの4つポイントだけは知っておいたほうがいいで、ぜひご覧ください。

 

7-1.業務経歴に近い専門科目を選択する

専門科目は、できる限り業務経歴に近いものを選択するようにしましょう。

技術士第二次試験では、11の専門科目の中から1つ選択をして試験を受けます。

第二次試験は筆記試験だけでなく口頭試験もあるので、選択科目での業務経験がないと口頭試験で解答ができない可能性があります。

例えば、地方自治体で都市計画に携わる業務をしている場合は「都市及び地方計画」の科目を選択できるでしょう。

また、長年道路構造物の設計、施工をしている場合「道路」の科目が検討できます。

もし、該当する選択科目が複数ある場合は、過去問を参照して、最も理解できた科目を選択するといいでしょう。

 

7-2.技術士資格に合格した先輩にアドバイスをもらう

周囲に技術士試験の建設部門に合格した先輩、友人がいる場合は、ぜひ積極的にアドバイスをもらいましょう。

建設部門に特化した詳しい勉強法は、一般的にあまり出回っていないのが現状です。

だからこそ、実際に技術士試験に合格した先輩、友人のアドバイスは合格に近づける手段なのです。

どのように勉強を進めたのか、どのような点を重視して勉強したのかなど、詳しい勉強方法を聞いて参考

にしてみてください。

【技術士試験合格者にもらうアドバイス例】

・詳しい試験勉強方法を聞く
・記述式の答案を添削してもらう
・どのような点に注意して試験勉強をしたのか聞く

 

実際に技術士試験に合格した方も、先輩を始め周囲のアドバイスを参考にしています。

会社によっては、技術士資格取得を推奨して講座や勉強会を実施しているケースがあるので、有効活用して勉強を進めてみてください。

 

7-3.過去の出題傾向から関連性の高いキーワードを理解する

技術士試験は範囲が広いため、闇雲に勉強してもなかなか前に進みません。

そこで、過去問や関係省庁のガイドライン、マニュアルなどから過去の出題傾向を把握して、関連するキーワードを理解することがおすすめです。

例えば、技術士第二次試験 選択科目「道路(選択科目Ⅲ)」の過去問を分析すると、下記のようなテーマで出題されています。

【道路(選択科目Ⅲ)のテーマ例】

・道路の維持管理
・災害時の道路・物流の機能確保
・高速道路の機能強化
・多様化する道路のニーズ
・降雪による車両滞留
・自転車の活用の推進
・交通マネジメント

 

テーマごとに重要なキーワードを抽出して、どのような意味なのか、どのような場面で使用するのか理解することが大切です。

このときにただキーワードの意味をまとめるのではなく、現状の課題や、対策をする効果をセットにしておくと試験で活用しやすくなります。

キーワード 現状の課題 対策の内容・効果
交通マネジメント 交通マネジメントが抱える現状の課題を記述する 交通マネジメントの課題を解決する対策と、対策の効果を記述する

 

▼建設部門の専門科目のテーマ、きは、下記の記事でもまとめています。

技術士筆記試験対策(道路)Ⅲ選択科目
技術士筆記試験対策(鋼構造及びコンクリート)Ⅲ選択科目
技術士筆記試験対策(都市及び地方計画、都市計画)Ⅲ選択科目 重要キーワード
技術士筆記試験対策(建設環境)Ⅲ選択科目 重要キーワード
技術士筆記試験対策(施工計画、施工設備及び積算計画)Ⅲ選択科目 重要キーワード

 

7-4.過去問を解くだけでなく記述式の解答に慣れる

技術士第二次試験の勉強では、過去問を解くだけでなく記述式の解答に慣れる練習をしましょう。

なぜなら「記述式」はただ思いついたことを記述するのはなく、技術士としての資質や考え方を短時間でまとめる必要があるからです。

具体的には、問題を的確に捉えて構成を作成するスキルや、問題解決スキル、論理的な記述をするスキルなどを身につけなければなりません。

【記述式の解答に必要なスキル例】

・構成を作成するスキル
・問題解決スキル
・論理的な記述をするスキル

 

技術士試験は第二次試験が関門だと言われており、多くの人が記述式に合った勉強ができずに点数を上げることができません。

試験勉強の段階で記述式に慣れて、的確な論文を書けるスキルを身につけておく必要があるでしょう。

 

 

 

8.技術士の建設部門を取得するなら少しでも早いほうがいい

技術士の建設部門を取得しようと決めた場合は、合格者が語っていたように少しでも早く勉強を開始することをおすすめします。

技術士の建設部門第二次試験(筆記)の平均受験回数は4回です。

第一次試験、第二次試験ともに、1年に一度しかチャンスがないと考えると、技術士と名乗れるようになるまでに10年以上かかることも考えられます。

 

※技術資格に関する実務経験が7年以上あることを受験資格に選択した場合(第一次試験後に実務経験を積んだ場合)



「技術士の建設部門を取得すると叶うこと」
で触れたように、技術士になって月収が5万円アップすると想定すると、30歳で技術士資格を取得した場合と30歳から勉強を開始した場合では、10年間で収入に600万円もの差が出てしまうのです。

※年収はあくまでも一例です

少しでも早く技術士として名乗って理想の働き方、年収を実現するには、いち早く勉強を開始して技術士試験に合格することが大切なのです。

短期間で取得できる資格ではないからこそ「技術士を目指したい」と思ったら、少しでも早く勉強を開始するようにしましょう。

 

 

 

9.建設部門に特化して15年以上の実績があるオンラインスクールオンラインスクール「技術士の学校」で効率よく勉強しよう

※技術士第二次試験(筆記)の建設部門に対応

ここまで解説してきたように、技術士の建設部門は保有価値の高い資格です。

それと同時に合格率が低く難易度の高い資格でもあるので、独学では合格を目指すことが難しいのが本当のところです。

とくに第二次試験の建設部門は正しい勉強方法が出回っていないので「どのように勉強すればいいのか」「何から始めればいいのか」悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「技術士の学校」は、建設部門に特化した15年以上の支援実績があるオンラインスクールです。

大手建設コンサルタント会社で建設部門に従事した、経験豊富な講師陣がカリキュラム作成を担当。

少しでも早く技術士としてのキャリアを始められるように、講師陣一丸となってサポートをしています。

毎年多くの合格者を輩出しており「今までの勉強方法が違っていた」「本当に必要なことを学べた」などの嬉しい声をいただいています。

ここでは「技術士の学校」ならではの強みをご紹介します。

建設部門に特化したスクールだからこそ実現できる、圧倒的な成果や仕組みをぜひご覧ください。

9-1.建設部門に特化したスクールとして圧倒的な合格率!短期間で合格を目指せる

技術士の建設部門の2023年度合格率は9.8%!難易度が高い」でも触れたように、技術士資格の建設部門は9~10%前後の合格率です。

10名に1人が合格できるかどうかの状況で、非常に難易度が高いことが分かります。

しかし「技術士の学校」の受講生の合格率は、約5倍の49%。

約2人に1人が合格できている状態です。

専門科目別に見ても合格率が40%を下回る科目がなく、一般的な合格率を大きく上回っていることが分かるでしょう。

選択科目 一般的な合格率 技術士の学校の合格率
土質及び基礎 7.9% 50%
鋼構造及びコンクリート 7.5% 50%
都市及び地方計画 11.6% 52%
港湾及び空港 9.5% 50%
道路 10.9% 60%
施工計画、施工設備及び積算 10.9% 44%
建設環境 12.9% 62%

 

それだけでなく「技術士の学校」の平均受験回数は、2.1回です。

一般的な受験回数の約半分の時間、労力で合格でき、いち早く技術士として活躍できます。

 

技術士試験を受けるからには「少しでも早く合格したい」というのが本音ではないでしょうか。

「技術士の学校」は圧倒的な合格実績で、短期間で効率よく技術士の合格を目指せます。

 

9-2建設部門に特化したカリキュラムが合格をサポート

「技術士の学校」では、大手建設コンサルタント会社で建設部門に従事した経験豊富な講師陣が、建設部門に特化したカリキュラムを作成しています。

【カリキュラムの特徴】

20年以上技術士試験に携わってきた講師陣がカリキュラムを作成
成績60%~80%の高得点答案データを分析
最新の動向も踏まえて常にアップデート
採点マニュアルを踏まえた答案の書き方をレクチャー
・課題解決能力を定着させるディスカッションを実施

 

代表講師である下所は広島大学の客員准教授でもあり、長年にわたり技術者の育成に携わってきました。

全8名の講師全員が技術士資格保有者なので、自身の経験も踏まえながら分かりやすくレクチャーをしています。

また、技術士資格の建設部門では、専門的な知識だけでなく問題解決能力が求められます。

考え方の型を身につけて、試験当日に実践できるようにトレーニングを積んでいきます。

本当に必要な知識を着実に身につけることで、「この問題が出るだろう」という勘や予測に頼らない試験ができるようになるのです。

 

9-3.忙しくても大丈夫!継続しやすい受講形式

技術士資格の建設部門の受験を目指す方は、国内外の様々な仕事に従事しています。

「時間がなくて勉強できない」「首都圏まで出向いて講習を受けられない」など、技術士試験の勉強の悩みを解消するために「技術士の学校」では、「動画視聴型」と「ライブ型」の2つの形式で学ぶことができます。

「ライブ型」ではクラス内でワークやディスカッションを行い、対面での講義のような臨場感のある学びも用意しています。

受講者同士が交流できる機会もあるので、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨しながら技術士試験の合格を目指せます。

「技術士の学校」では、15年以上建設部門の技術士試験の支援に携わってきたノウハウと実績があります。

少しでも早く技術士試験に合格して、技術士としての第一歩を踏み出してもらうことが私たちの願いです。

ぜひ「技術士の学校」で「早く」「効率よく」技術士合格を目指しませんか?

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10.まとめ

この記事では、技術士の建設部門の概要や取得メリット、試験内容など、技術士の建設部門に関する基礎知識をまとめてご紹介しました。

最後に、この記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇技術士の建設部門とは、建設に関する専門的な知識と応用力、技術者倫理を兼ね備えていることを証明する国家資格のこと

〇技術士の建設部門の受験資格は下記のとおり

試験 受験資格
第一次試験 受験資格なし
※学歴・業務経験・年齢・国籍などによる制限なし
第二次試験 技術士の第一次試験合格もしくはJABEEの認定プログラムを修了して「修習技術者」になったうえで下記のいずれかの条件を満たす必要がある

ケース1:技術士補として通算4年以上の実務経験がある
ケース2:職務上の監督の下で通算4年以上の実務経験がある(修習技術者となった後の実務経験)
ケース3:技術資格に関する実務経験が7年以上ある(修習技術者となる前の実務経験も含む)

 

〇技術士の建設部門を取得するステップは下記のとおり

・STEP1:第一次試験に合格する

・STEP2:第二次試験の受験資格を得るために実務経験を積む

・STEP3:第二次試験に合格する

・STEP4:技術士として登録する

 

〇技術士の建設部門の2023年度の合格率は下記のとおり

・第一次試験:39.7%

・第二次試験:9.8%

 

〇技術士の建設部門を取得すると叶うことは下記の4つ

・専門的な知識や技術の証明になる

・キャリアの幅が広がる

・年収アップにつながる

・他の資格取得時に一部免除を受けられる

 

〇技術士の建設部門の試験内容は下記のとおり

試験科目 試験の概要
第一次試験 「基礎科目」「適性科目」「専門科目」の3つの科目に分けて、技術士の義務や建設部門の基礎知識などを確認する
第二次試験
(筆記)
必須科目Ⅰ 現代社会が抱える問題について技術部門に必要な基礎知識を用いて問題解決する力を確認する
選択科目Ⅱ 選択科目の重要キーワードや新技術、問題解決能力などを確認する
選択科目Ⅲ 社会的なニーズや技術の進歩に伴う専門的な問題を対象に問題解決能力などを確認する
第二次試験(口頭) 技術士としての実務能力と技術士としての適格性を口頭での解答で確認する

 

〇技術士の建設部門合格を目指すときのポイントは下記のとおり

・業務経歴に近い専門科目を選択する

・技術士資格に合格した先輩にアドバイスをもらう

・過去の出題傾向から関連性の高いキーワードを理解する

・過去問を解くだけでなく記述式の解答に慣れる

技術士の建設部門は、技術者としての知識や技術を証明できる最高峰の国家資格です。

合格率は低いですが、正しい勉強方法を理解して試験勉強に取り組むことで効率よく合格を目指せます。

技術士の建設部門の合格を目指したいと思ったら、まずは建設部門に特化したオンラインスクール「技術士の学校」の体験クラスに参加してみてください。

 

 

 

 

筆記試験は、9割近くの受験者が不合格になる非常に難しい試験です。さらに、受験者から採点方法がみえにくいため、対策・改善の方向性等がわかりにくい試験です。対策・改善の方向性等がわからなければ、何度受験しても不合格になってしまいます。

一方、「建設部門」では、技術士の学校の合格率は46%(女性の合格率73%)(令和元年度〜令和6年度と多くの方が筆記試験を通過しています。 勉強の方法がわからない方、早く合格したい方、試験にあまり時間をかけたくない方等は、技術士の学校の筆記試験対策講座を受講してみるのはいかがでしょうか。

 

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技術士の学校の合格実績(建設部門)


令和元年度〜令和6年度 筆記試験合格実績】

(建設部門)

 

 

通常の合格率10%程度

合格率       46%

女性の合格率      73%

※実践コース受講者等

  合格者     153人

女性の合格者      33人

 

 

 

 

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技術士試験は、厳格な国家試験で、筆記試験は合格率10%程度の非常に難しい試験です。

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カリキュラム開発(建設部門)


下所 諭 (げしょ さとし)

 

技術士(建設部門、総合技術監理部門)

大手建設コンサルタント会社で13年間勤務。広島大学 客員准教授 (2017~2024年)。

大手建設コンサルタント会社在籍時から含めて、10年以上、技術士の取得支援に携わっています。知見が集積する大手建設コンサルタント会社等でないと合格が難しいですが、多くの受講生を技術士の取得に導いています。

 

 

 

 

 

成績90%の高得点答案データを分析!


※答案は受講生が筆記試験後に再現したもので、点数は公益社団法人日本技術士会に問い合わせて確認したものです。

 

 

 

 

 

キーワードの記述例(サンプル)


※キーワードの記述例はⅠ必須科目(建設部門)における重要な4テーマについて、それぞれ10個以上、計50個以上を整理。

 

 

 

 

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<クラス内容の一例>建設部門I必須科目 重要テーマ

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<クラス内容の一例>一瞬でわかる!合格する論文構成の考え方

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合格者インタビュー


羽場内 玲さん 都市及び地方計画 コンサルタント会社 東京都在住

 

 

 

 

 

髙野 健人さん 都市及び地方計画 建設コンサルタント 大分県在住

 

 

 

 

 

合格者インタビュー(建設部門)


澁谷満博さん 施工計画、施工設備及び積算 奥村組土木興業株式会社 大阪府在住

半年前には手の届くはずのない資格であったはずが、諦めなければ必ず取得できる資格になったと感じた。

    澁谷満博さん 施工計画、施工設備及び積算 奥村組土木興業株式会社   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 現場監督として従事していた私には技術士は…

清水里美さん 都市及び地方計画 建設コンサルタント 宮城県在住

効率的に勉強して、早く合格したかった。自分にプレッシャーをかけて力に変えた。

    清水里美さん 都市及び地方計画 建設コンサルタント   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 効率的に勉強して、早期に合格したかったです。 建設コン…

平田周作さん 施工計画、施工設備及び積算 大手ゼネコン 岡山県在住

実際に自分の目で、真剣に試験勉強している受験生を見ることがモチベーションに繋がった。

    平田周作さん 施工計画、施工設備及び積算 大手ゼネコン   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 何度も不合格になり、これまでの自身の勉強方法が良く…

當山真由美さん 都市及び地方計画 合同会社ユーエスディラボ 沖縄県在住

地方では情報を入手しにくかった。実務経験だけでは知り得ることができない幅広い技術を学ぶことができた。

    當山真由美さん 都市及び地方計画 合同会社ユーエスディラボ   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 特に地方では試験に関する情報が少なく、独学での…

久松貞之さん 道路 株式会社アサヒコンサルタンツ 茨城県在住

論文構成やキーワード記述例も学習できるため、答案の書き方が分からない人は講座の受講が有効と思った。

    久松貞之さん 道路 株式会社アサヒコンサルタンツ   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 技術士を取得して、専門家としての信頼性を高め、業務の質を…

加藤慶太朗さん 鋼構造及びコンクリート 自動車会社インフラ関連部署 愛知県在住

製造業に所属する私でも建設部門の技術士を取得できた。建設業で専門的な仕事をしている方は真剣に受験すれば合格できると感じた。

    加藤慶太朗さん 鋼構造及びコンクリート 自動車会社インフラ関連部署   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 専門分野を明確に持ちたいと思い、技術士…

大西絢子さん 建設環境 株式会社竹中土木 東京都在

仕事、家事、育児と山盛りの毎日を過ごす中で、1分1秒も無駄にできない。

    大西絢子さん 建設環境 株式会社竹中土木   Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 仕事、家事、育児と山盛りの毎日を過ごす中で、1分1秒も無駄にでき…

 

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