2017.10.24
- コラム
技術士第二次試験 筆記試験の論文対策をめぐる勘違い
1.留意すべき過去の試験改正
試験改正の経緯
技術士筆記試験は、先輩技術士によって様々な受験ノウハウがいわれており、試験に挑む方法は千差万別です。ただし、技術士試験制度改正について留意しておく必要があります。技術士第二次試験は2007年度に大きく改正され、それ以降、専門知識以外にも論理的思考力、課題解決能力が求められるようになってきました。記述式試験では、改正以前はある程度問題は予想でき、それらについて事前に論文を準備しておくことでも合格することができました。しかし、改正以降は、問題の予想は難しく、出題された問題に対してその場で考えて論文を記載する形式になりました。
改正前後で試験ノウハウは異なる
上記のことから、私たちは、同じ技術士でも改正前に合格した人と改正後に合格した人では、受験のノウハウが異なるということを認識しておく必要があります。私は、これらが混在し、改正前の受験ノウハウが未だ残っていることが筆記試験に対していくつか勘違いを生んでいる原因だと考えます。私たちは、情報を取捨選択しながら、改正後の試験に重要なポイントを取得していく必要があります。
ここでは、受験生がしている勘違いをお示ししたいと思います。
なお、私ども技術士の学校では筆記試験対策講座を開催していますが、「建設部門」では合格率49%(女性の合格率72%)(令和元年度〜令和5年度)と多くの方が筆記試験を通過しています。そして、講座の受講を検討している方に向けて、オンライン上で無料の体験クラスも開催しています。
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2.とりあえず白書を読む
特に受験し始めて間もない人に多いのが、とりあえず国土交通省白書を読むことから勉強を始めることです。私も経験がありますが、白書を漫然と読んでも情報が頭に入らず、時間ばかりが過ぎてしまいます。白書を読む前に、最初にすることは、過去問を分からないなりに解いてみることと考えます。過去問を解くことで自分はどんな試験に挑むのか、そのために必要な能力は何なのかということを身体に覚えさせることができます。
技術士としては課題解決能力が求められ、これを向上させるためには論文構成を考え抜くことが重要になります。白書は、練習として論文を書く段階で必要に応じて(国のガイドラインなどで情報が足りないとき等)読むということでいいと考えます。
3.一人で頑張る
受講生に話を聞くと一人で黙々と勉強をしている人がいます。通常の試験では一人で頑張るのはいいですが、技術士筆記試験は一人で頑張るのはあまり適切ではないと考えます。最低でも技術士取得者に論文の添削はしてもらい、フィードバックをもらう必要があるかと考えます。技術士筆記試験は、専門知識だけではなく課題解決能力が求められるからです。
課題解決能力として、「多様な視点かどうか?」「問題点を抽出してうるかどうか?」「実効的な解決策を提示しているかどうか?」の観点から論文を厳しくチェックされます。これらを自分の論文が踏まえられているかどうかは、自分では判断することは難しく、第三者(できれば技術士)のチェックが重要になります。これらの第三者による論文のチェックによって、自分の思考の偏りに気づき、適切な思考プロセスで課題を解決できるようになっていきます。
4.論文を書くというスタンス
技術士の記述式問題はよく「論文」と表現します(私も良く使いますが・・・)。記述式問題を「論文」として表現すると、間違った認識をしてしまいます。「論文」というと、「自分のロジック」を主張するイメージがあります。論文で評価を得るためには「自分のロジック」ではなく「採点者のロジック」に従う必要があります。採点者の視点、採点者のロジックを強烈に意識して、記述式問題に取り組む必要があります。「論文」ではなく、相手を意識する「提案書」といったスタンスで挑んだ方が評価されやすいと考えます。
5.文章力が重要
受講生の話を聞いたときに「素晴らしい文章を書かなければならないと思ってた」とよく聞きます。このため、文章を書く練習をしていた人の話を聞きます。ただし、本当に重要なのは論文の論理構成です。いくら素晴らしい文章を書いても、適切な論理構成をしていなければ高い評価はれらないと考えます。
このため、文章力を意識するよりも、論文の構成力を養うことに重きを置いた方がいいと考えます。さらに言えば、目次見出しで適切な論理構成であることを伝えられる直読性の高い(見て瞬時に理解できる)論文であると効果的です。
筆記試験は、9割近くの受験者が不合格になる非常に難しい試験です。さらに、受験者から採点方法がみえにくいため、対策・改善の方向性等がわかりにくい試験です。対策・改善の方向性等がわからなければ、何度受験しても不合格になってしまいます。
一方、「建設部門」では、技術士の学校の合格率は49%(女性の合格率72%)(令和元年度〜令和5年度)と多くの方が筆記試験を通過しています。 勉強の方法がわからない方、早く合格したい方、試験にあまり時間をかけたくない方等は、技術士の学校の筆記試験対策講座を受講してみるのはいかがでしょうか。
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技術士の学校の合格実績(建設部門)
【令和元年度〜令和5年度 筆記試験合格実績】
(建設部門)
通常の合格率10%程度
合格率 49%
女性の合格率 72%
※実践コース等受講者
合格者 117人
女性の合格者 24人
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技術士試験は、厳格な国家試験で、筆記試験は合格率10%程度の非常に難しい試験です。
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カリキュラム開発(建設部門)
下所 諭 (げしょ さとし)
技術士(建設部門、総合技術監理部門)
大手建設コンサルタント会社で13年間勤務。広島大学 客員准教授。
大手建設コンサルタント会社在籍時から含めて、10年以上、技術士の取得支援に携わっています。知見が集積する大手建設コンサルタント会社等でないと合格が難しいですが、多くの受講生を技術士の取得に導いています。
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合格者インタビュー
羽場内 玲さん 都市及び地方計画 コンサルタント会社 東京都在住
合格者インタビュー(建設部門)
澁谷満博さん 施工計画、施工設備及び積算 奥村組土木興業株式会社 大阪府在住
半年前には手の届くはずのない資格であったはずが、諦めなければ必ず取得できる資格になったと感じた。
澁谷満博さん 施工計画、施工設備及び積算 奥村組土木興業株式会社 Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 現場監督として従事していた私には技術士は…
清水里美さん 都市及び地方計画 建設コンサルタント 宮城県在住
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清水里美さん 都市及び地方計画 建設コンサルタント Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 効率的に勉強して、早期に合格したかったです。 建設コン…
平田周作さん 施工計画、施工設備及び積算 大手ゼネコン 岡山県在住
実際に自分の目で、真剣に試験勉強している受験生を見ることがモチベーションに繋がった。
平田周作さん 施工計画、施工設備及び積算 大手ゼネコン Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 何度も不合格になり、これまでの自身の勉強方法が良く…
當山真由美さん 都市及び地方計画 合同会社ユーエスディラボ 沖縄県在住
地方では情報を入手しにくかった。実務経験だけでは知り得ることができない幅広い技術を学ぶことができた。
當山真由美さん 都市及び地方計画 合同会社ユーエスディラボ Q.なぜ「技術士の学校」を受講されたのでしょうか? 特に地方では試験に関する情報が少なく、独学での…
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