技術士第二次試験合格体験記　建設部門　建設コンサルタント会社勤務Bさん　「なぜ技術士が必要か？」を自分なりに理解する

地方の建設コンサルタント会社に勤務していたBさんの合格体験記です。

合格に向けては一定のトレーニングを継続する必要があります。「なぜ技術士が必要か？」を自分なりに理解することで、トレーニングを続けていくための強い意欲が生まれます。技術士が必要な理由は人によって異なり、自分にとって技術士が本当に必要な理由を見つけることが重要です。

Bさんは、「なぜ技術士が必要か？」について自分なりに理解した例だと考えます。

なお、私ども技術士の学校では筆記試験対策講座を開催していますが、「建設部門」では合格率49%（女性の合格率72%）（令和元年度〜令和5年度）と多くの方が筆記試験を通過しています。そして、講座の受講を検討している方に向けて、オンライン上で無料の体験クラスも開催しています。

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1.技術士取得の動機

資格手当がつくという邪な気持ちもありましたが、主には以下によるものです。

◯建設コンサルタント会社に勤務する者にとって、今や必須の資格と考えます。公的機関、特に国からの業務の発注形態は、総合評価やプロポーザル方式が主流になっています。その際、管理技術者には、技術士の保有が求められています(技術士以外では評価点が低くなってしまいます。)。技術士がないと仕事にエントリーできないことすらあります。競争入札で仕事を受注した場合でも、管理技術者は技術士（またはRCCM）である必要があります。

◯最近では、顧客が技術士を保有していることがあります。コンサルタントとしては、顧客と同等もしくはそれ以上の技術を持っている必要があると思い、技術士を取得せざるを得ない状況になったと考えます。

2.試験勉強のポイント

私は次のことを心がけて勉強するようにしました。

◯例え1時間でも、毎日、必ず勉強すると誓いを立て、そして実際に実行しました。繁忙状況にもよりますが、時間は必ず作れると思います。私の場合、平日は始業時間が9時だったので、8時に会社に来て１時間勉強したり、あるいは終業後に、会社に少し残って勉強してから帰宅しました。

◯土日も必ず勉強しました。家では家族がいたり、ゲームやテレビ、パソコン等何かと誘惑が多いので、図書館で勉強しました。

◯最初は辛かったですが、いやいやでも毎日勉強しているうちに習慣になってきました。7月ぐらいには、勉強するのが当たり前になっていました。とにかく勉強を始めて、継続することこそが重要だと考えます。

3.モチベーションを保つ秘訣

やはり挫けそうになることもありました。

そのようなときは、次のことを思い、自分を鼓舞しました。

◯技術士のインセンティブや必要性を考えました

・資格手当がつき給料が上がる。

・プロポーザルや総合評価方式で高く評価してもらえる。

・APECエンジニアになって海外で活躍してみたい。

・40歳を過ぎて技術士を持っていないのは恰好が悪い。

・後輩に示しがつかない。

等

◯技術士を取得していないことへの危機感を煽りました。

・コンサルタントは顧客が抱える課題を解決する技術的な方策を提供するのが仕事なので、顧客より技術的に上でないとダメではないか、

・最近では顧客も技術士を保有している時代であり、仕事を請け負うコンサルタントが技術士を持っていなくてどうするのか

等

4.受験を考えている人に向けたメッセージ

私は、筆記試験に合格するまでに複数回受験しました。

もちろん、次の受験で合格するのが一番よいことだと考えます。しかし、本番での問題の巡り合わせや厳格な試験であることから、必ずしもよい結果になるとは限りません。

ただ、諦めずに勉強して、受験し続ければ、問題の巡り合わせが良く、解答できる年もあると考えます。諦めなければ必ず合格できる試験と考えます。

技術士試験は、まさに「なせば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」と考えます。人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成に向かいます。ただ待っているだけで、何も行動を起こさなければよい結果には結びつきません。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないからだと考えます。

技術士を取得しているのといないのでは、周りからの信頼が違います。技術士を取得すれば、一歩進んだ世界が見えてきます。

筆記試験は、9割近くの受験者が不合格になる非常に難しい試験です。さらに、受験者から採点方法がみえにくいため、対策・改善の方向性等がわかりにくい試験です。対策・改善の方向性等がわからなければ、何度受験しても不合格になってしまいます。

一方、「建設部門」では、技術士の学校の合格率は49%（女性の合格率72%）（令和元年度〜令和5年度）と多くの方が筆記試験を通過しています。勉強の方法がわからない方、早く合格したい方、試験にあまり時間をかけたくない方等は、技術士の学校の筆記試験対策講座を受講してみるのはいかがでしょうか。

講座の受講を検討している方に向けて、オンライン上で無料の体験クラスも開催しています。

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